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2007年5月

vol,1 ミステリーサークル

 ご存知とは思いますが、ミステリーサークルは穀物を円形状に倒して描かれた不思議な図形のことです。
 その美しい幾何学模様と、そこに秘められた様々な謎は、人々の好奇心をくすぐります。
 イギリスを始め世界各国で発見されており、英語ではクロップサークル(Crop circle)と言います。


 最初のミステリーサークルが発見されたのは1678年のこと。
 ハートフォードシャーの畑に突如姿を現したサークルは、悪魔の仕業と考えられ、『草刈デビル』と呼ばれる悪魔が穀物を楕円形に薙ぎ倒していく様が、当時の版画にも残っています。

 1980年代には謎の現象として注目され、学者や専門家により様々な物議を醸しました。

 そして1990年、7月13日の金曜日。イギリスのウィルトシャー州ピューゼー渓谷のオールト・バーンズで、これまでで最も注目を集めたと思われるミステリー・サークルが出現します。
 この日は、世界中から物理学者と気象学者が参加してオックスフォードで学術会議が開かれた日でもあり、その席で、ミステリーサークルは新種ではあるが理にかなった気象現象であると結論づけられました。
 当時のミステリーサークルは、単純な円を基準としたシンプルなものばかりだったのです。
 しかしその日現れたものは、それまでとは比べものにならないほど複雑なものだったのです。それはどう見ても自然現象では有り得ないものでした。
 いわゆるスーパー・ミステリー・サークルの登場です。




ミステリーサークルとは何なのか?

 UFOの着陸跡であるとする説、宇宙人からの何らかのメッセージであるとする説、プラズマによる自然現象であるとする説、某国の新型軍事兵器の実験によって出来たものであるとする説、様々な仮説が考えられました。

 そして、現在もっとも有力とされるのが、人間の手によるイタズラ説です。

 しかしミステリーサークルには、イタズラ説では説明出来ないような、不可解なデータもあります。

 それこそが、ミステリーサークルが時代を越えて人々の関心を集める要因となっているのです。



●サークル内の作物が、折れずに曲がっている。
 ミステリーサークルは麦畑の麦などを垂直に倒して描かれているが、根元は折れずに曲がっていた。それらはしばしば三つ編み状に織り込まれている。麦はその後も成長を続け、収穫も出来る。



●サークル内の作物から、組織の異常が確認された。
 生物物理学者のW.C.レーベングッド氏は、世界中のミステリーサークルから採取した植物の細胞の変化について研究してきた。彼は高い可能性のパラメータの範囲内で、ある種のマイクロ波エネルギーがサークルの生成過程の構成要素であることを特定した。これは、植物が電磁波を受けた可能性を示唆しており、電子レンジを用いることにより近い状態を再現出来ると言う。



●サークルが一夜にして出現した。
 前日には何も無かった場所に、翌朝、ミステリーサークルが忽然と姿を現した。夜の暗闇の中で、人間にそのような大掛かりなサークルを作ることが出来るだろうか?
 更に、それが一瞬にして現れたと言う証言もある。



●ハエが作物に付いたまま死んでいた。
 サークル内の倒れた麦に、ハエがしがみ付いたまま死んでいた。



●人の足跡がない。
 サークルの周りには、人が近付いたような足跡がなかった。



 そして、ミステリーサークルは世界各国に現れ続け、その形は年々複雑さを増していきます。
 そんな最中、1991年9月、英国の『トゥデイ』と言う新聞の一面に、驚くべき記事が掲載されます。
 それによると、全てのミステリーサークルは、ダグ・バウアーデヴィッド・コーリーというイギリス人画家二人組みが作ったと言うのです。

 しかしサークルは、イギリスを中心に何千と発見されています。それらを全て彼ら二人が作ったと言うのは信じ難い話です。
 更に、小麦には細胞レヴェルでの異常も確認されており、茎が曲がったり肥大したりしています。

 確かに数あるサークルの中には、専門家から偽物であると断定されたものもあり、これらは明らかに人の手によるもので、彼らのような偽サークルメイカーが存在することも事実でしょう。

 ただ、それで全てが説明出来るかと言えば、疑問も残ります。

 やはり、ミステリーサークルは宇宙人によって作られたものなのでしょうか?

 みなさんはどう思いますか?

 次週は、そういった残された謎について、検証していきたいと思います。

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菻千夜

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